【前編】「治したい」と思うほど治らない?ヒーラーが直面する「執着」と現実創造のパラドックス
ヒーリングを仕事にして20年以上が経ちました。
長くこの世界に身を置いていますが、実を言うと、いまだに「執着」についての取り組みや向き合いは続いています。何年経験を積んでも、人間である以上、執着との付き合いは終わらないのだと実感する日々です。
駆け出しのころ、私は自分の施術が「念」にならないよう、とにかく必死でした。
クライアントさんに手を置くたび、 「オレがやろうとしていない」 「癒されるかどうかは、受け手が決めるんだ」 「結果は必要なことが起きるんだ、ヒーラーが結果を作るんじゃない」と、心の中で念仏のように唱えては、なんとか無心を目指していたものです。
「よくしてあげたい」「変化を感じてほしい」という善意すらも、一歩間違えると強烈なコントロール(念)になり、相手の負担になってしまう怖さがあったからです。
実はこれ、現実創造の基本である「望むものは遠ざかる」というパラドックスと全く同じ構造をしています。
「喉から手が出るほど欲しい!」 「絶対にこうなってほしい!」
そう強く望めば望むほど、私たちの潜在意識には「今、それを持っていない(欠乏している)」という前提が強く刷り込まれてしまいます。宇宙や潜在意識は、その「欠乏している状態」をそのまま現実に反映するため、欲しがるほど現実は反対方向へと進んでしまうのです。
ヒーリングでも「絶対に効かせたい!」と力むほど、相手の中にある潜在的な警戒心や変化への抵抗を強めてしまいます。
では、この「どうしても執着してしまう自分」と、どう付き合っていけばいいのでしょうか? 後編では、執着を押し殺すのではなく、自然と手放していくための実践的なアプローチについてお話しします。